結城一誠過去作品展示
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REWIND特集 湯魔監督インタビュー!
(聞き手/朝宮運河&EJtaka 執筆/朝宮運河)
ジャケット


※01:『探偵助手見習い ZOE最初の事件』
主演にヤナーチェフを据え相棒役に結城一誠、敵役に巻口を配し企画された映画企画。 シリーズ物の予定でここで触れられているのが第一話。 第二話まで脚本は掛かれていたが諸事情により没に。 その後、WAとの企画『ソーセージ』にて湯魔に撮影に入ってもらい、 08年にいよいよ念願の湯魔企画で本編は始動。

※02:練習風景の動画
カメラを新規に購入し最初に廻したのがこの練習風景だったと記憶する。 機材はハイビジョン撮影可能なパナソニック製。 今はなき新宿サクラヤで買いに行った。 3CCDだが若干赤みが強いのが特徴的。。

※03:進研ゼミ
この欄外を書いている前原は昔やってました。 ある日家に帰ると弁護士だったか検事がおり、「君の赤ペン先生を証拠として扱ってよいか」と。 ポストが破壊された事件があり、その証拠物件として俺の赤ペン先生は法廷で頑張ったのです。


■ウォーターズ、ジャッキーそしてカニマル

監督 朝宮・ストーリーはどこから?

湯魔・最初は超短編映画を考えていた。アクションシーンのみの5分、10分くらいの作品をね。その時点で「レンタルビデオを巻き戻さない客を懲らしめる」って案は浮かんでいた。

朝宮・そうなんだ。

湯魔・ジョン・ウォーターズの『シリアルママ』ってあるでしょう。ストーリーにはあの影響がある。

朝宮・成程!ゴミ出しルールを守らないと包丁で突き刺しにくる『シリアルママ』と、ビデオテープを巻き戻さないと特殊警察に追われる『REWIND』。確かに似てますな。

湯魔・超くだらないことに躍起になるって、見ていて面白いと思うのよ。滑稽というかね。ウォーターズといえば『セシルBシネマウォーズ』もそうだったし。計算して笑いを撮るのって難しいでしょ。だったら、よく分かんないんだけど面白いってのが一番映画の笑いにはもってこいかなと思ったわけです。作為的な笑いは苦手でね。

ジャッキーぽさ 朝宮・真正面からギャグを狙うんではなく、捻った視点で笑いを引き起すってことね。

EJ・確かに君の映画はニヤリとさせられる部分が多い。

朝宮・ジャッキー・チェンもシリアスなシーンに笑いを入れるじゃない。

湯魔・本気のアクションはお金がかかるんだよ。シリアスにすると血糊や特殊メイクが必要。そこにギャグも含めると「なあなあ」で赦せる空間が出来上がるのだ。

朝宮・確かにそういう事情があったかも知れないけど、ジャッキー映画の笑いって、勝敗から一歩距離をおいて、格闘技技術を存分に披露するみたいな意味合いもない?

距離感 湯魔・あるだろうね。ゾーイもYUMAも楽しんで闘っているというところが肝なわけ。拳法家同士の称え合いだな。お前の功夫を見せてみろと。そこには敵意とかを超越した敬意が含められている。ロメロ店長との戦いの後、死闘を繰り広げていた二人が木の前に座っている。あそこのシーンがまさにそうで、ああいう微妙な距離感が好きなのです。

朝宮・湯魔はスポーツでも個人技しか興味ないものね。

湯魔・集団競技は嫌い。克己という言葉があるでしょう。敵より強くなる必要はない。昨日の自分よりもほんの少しだけ強くなる。功夫にもそういうところがある。

朝宮・おお、進研ゼミ(※03)中学講座のようだ。

EJ・懐かしいなあ。カニマルとか、そういうのいたよなあ。

朝宮・カニマルとポコね。

湯魔・日ペンの美子ちゃんしか知らんな。


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