INDEX | ABOUT | INFO | CONTENTS | ARCHIVE | BBS | LINK |
REVIEW: TOP > INDEX > ARCHIVE > MOVIE
|
|||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
『ファニーゲーム』:1997年:108分:オーストリア
|
|||||||||||||||
+INTRODUCTION+ |
| ||||||||||||||
CURRENT INDEX | |||||||||||||||
OFFICIAL SITE | |||||||||||||||
第一回 | |||||||||||||||
第三回 | AHEADINDEX | ||||||||||||||
INDEX | |||||||||||||||
CONTENTS | |||||||||||||||
ARCHIVE | |||||||||||||||
MOVIE | |||||||||||||||
●リレー連載映画レヴュウ/第二回 『ファニーゲーム』 |
■■ オープニングシーンでイントロクイズが二つ出題される。 最初の答えはピエトロ・マスカーニ、Cavalleria Rusticana よりtu qui santuzza 。 「また、小説では血生臭い結末に至るまでリアルに描写されているトゥリッドゥとアルフィオの決闘シーンは、この戯曲では舞台裏で行われるように変更されている。 (WIKIより抜粋)」 タイトル「Cavalleria Rusticana(田舎道を騎士が行く)」中心人物らを乗せた車が木々を抜けアウトバーンをひた走る絵にマッチしていること、そして、「血生臭いシーンは舞台裏」というのが挿入した理由だろう。本編の作りもそうなっている。 次に掛かるのがこのオペラ。 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル、やはりオペラのアタランタ よりcare selve(さわやかな森)。 「台本作者は不明だが、ベルサリオ・ヴァレリアーニ(Belisario Valeriani)の1715年の台本によっている。国王ジョージ二世の王子であるウェールズ王子の結婚の祝典の為に作曲された歌劇である。このウェールズ王子は貴族オペラと言うヘンデルの対抗馬に当たる劇団をそもそも創設した人物で,その(創設の)理由もヘンデルの庇護者でもあった国王ジョージ二世と王子がとても仲が悪かったと言うのが原因と言うのである。従ってウェールズ王子は本来ならばヘンデルの(仕事の上での)敵のパトロンと言う事になり一見するとヘンデルの行為は不可解である。 しかもオペラの作曲依頼はウェールズ王子の方から来ていると言う事である。実際の事は勿論知る由もないが貴族オペラの運営に嫌毛がさしたと言う事なのだろうか?しかし初演の時にはウェールズ王子は臨席してない。この辺りはジョージ二世が初演に臨席していたからだろうと言う話も聞いた事がある。終幕の場での大掛かりな舞台上の仕掛けもあって初演は好評だったらしい。 (引用元)」 幾つか件のオペラについて読んで回ったが観想、情報として「おべっかもので退屈である」、「劇場内で花火を上げたりと舞台装置自体の面白さ」といった内容のものが散見された。式典用に上げられたオペラなのだそうで、それゆえの退屈さと祝典としての派手さが特徴のよう。「careselve(さわやかな森)」と劇中の木々を抜ける絵のマッチング、「舞台装置の大掛かりな仕掛け」という特徴と本作ファニーゲームの類似性から挿入されているのだと思われる。 -1-
|
Copyright c2007 FLYER All right reserved. 画像使用について問題がありましたら「ABOUT」内メールフォーム、もしくはBBSにてご一報下さい。 |