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●リレー連載映画レヴュウ/第十四回 『WHO AM I?』 | ||||
〔総括:映画 WHO AM I?の魅力〕 よりカッコイイ演出をするため、映画をさくさく撮影するためなら、ジャッキーはあり得ない黒子を使う。 (写真C-1)(写真C-2)を見てくれ。 白人がジャッキーに打ちのめされるシーンだが、C-1は白人ですね。その白人がやられるシーンの数秒だけ思いっきりアジア人がスタントやっている。おいおいせめて白人のスタント探せよって?全くだ(笑)。 これには理由があって、ジャッキーにはお抱えのスタントチーム『成家班』がある。 ジャッキー映画に出ている脇役はほとんどこの成家班の一員である。 なので他の映画で端役だった人が今回では悪役のボスとかだったりもするのだ。 それだけジャッキーは成家班を信頼しており、阿吽の呼吸でアクションシーンを撮る為ならば、白人の黒子にアジア人を使うことも全然へいちゃらなのです。 ここだけじゃないぞ。他にもいっぱいある。 (写真D-1)の白人俳優が殴られるのだが(写真D-2)ではアジア人ですね。 (写真E-1)(写真E-2)これも。 実は他にもあるんですよ。もうお腹いっぱい。 よく見るとこの黒子の人、同じ人でね。やられ役の時に必ず登場する。 ジャニーズの後ろで踊ってるジャニーズjr.みたいなもんですからそのうち表舞台に出てくることでしょう。 【WHO AM I?】は今までに述べたジャッキーエンターテイメント要素をふんだんに使ったフルコース料理のような映画。 ライオンに追いかけられて木に登るジャッキー・チェン(写真F)。 これは劇場で歓声が上がったのを覚えている。本当にギリギリでね。 この他にも実は動物を使ったアクションシーンがあったのだ。 それは野生のサイに乗るジャッキーの画だったのだが、何度も何度も何度も何度もそれこそ厭になるくらい何度もNGテイクを重ね、サイに蹴られそうになりながらも漸く撮れたOKテイク。 カメラを開けたらフィルムが入っていなかったらしい。 機嫌を損ねたジャッキーはそれから丸ニ日誰とも口を利かなかったそうだ(笑)。 またジャッキー映画の他のアクション映画と違うところは本物の中国拳法が登場するというところ。 現代劇の【WHO AM I?】も例外ではない。 (写真G)これは恐らく洪家拳でしょう。(写真H)はテコンドーだな。 テコンドーはご存知韓国の格闘技だが、酔拳Uの敵ボスがテコンドーの有名な格闘家であり、彼の紡ぎ出す足技が余りにも 華麗だったので、酔拳U以降はテコンドー使いが多々登場するようになった。 本物の格闘技、中国拳法が現代劇の格闘シーンで普通に使われる。 違和感無く、流れるように繰り出される妙技の数々。 これはもう本当に贅沢ですよ。 当然この映画にもクライマックスシーンでド派手なアクションが用意されている。 アムステルダムの超高層ビルからの滑り降りである。(写真IJ) だはぁ。 高いよぉぉぉ。 しかもこのシーンは最初脚本に無く、アムステルダム入りしたジャッキーがこのビルの傾斜を見てアドリブで加えたシーンなのだ。 ジャッキー映画の道具を使ったアクション、ギミックを凝らしたアクション、建物使ったアクションどれもアドリブが多いのだ。 つまるところそれはジャッキーの逞しい想像力、発想力が生んだ唯一無二のエンターテイメント演出方法であるに他ならない。 彼の無限大の子供のような想像力がある限り、無尽蔵に面白いアクション映画が出来上がっていく。 彼の真似をしようとしたって無理な話だ。 今までに彼が注いできたアクション映画に対する情熱は他の者が真似できるレベルではないのだ。 時計台落下できますか?デパートの最上階から1階までポールづたいに落下できますか?気球に飛び乗れますか? ジャッキー・チェンだから出来たんです。そしてこれから先もジャッキー・チェンは彼一人であり第二のジャッキー.チェンというのは現れるわけが無いのだ。ブルース・リーが唯一無二だったように。 タイからトニー・ジャーという生身アクションの後継者が現れたことには現れたが彼は彼であり第二のジャッキー.チェンではない。 ジャッキー・チェンという天才が生まれた時代に共に生まれリアルタイムで彼のアクション映画を堪能できる我々は贅沢なのだ。 ジャッキー・チェンが唯一無二である以上、彼の今まで作った映画、これから作る映画全てが永遠に愛されていくことだろう。 Who am I? あなたはスーパーヒーローです。 次週は遂にリレーレビューアンカーの結城一誠。 今度はバトンの代わりに龍の系譜を彼にも引き継いでもらおう。 最後頼んだぜ師夫。 -5-
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