父子像
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私と漫画 〈後編〉:結城一誠
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それなりに親しい。が、彼が何を書くかは分からない。毎度驚かされる羽目になる。
確かに、俺の知っている友人としての”朝宮運河”を展開し、作品と照らし合わせもっともらしく解説(かつ代弁を装い)レヴュウを書けばそれなりに耳目を集めるやもしれん続きを読む⇒
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さて、随分遅れてしまった。申し訳ない!前回は私と漫画について昔話もかねて綴ってみたが、今回からは告知通り、私を魅了した数少ない漫画作品を紹介するとともに漫画の魅力の発見について語らせてもらいましょうか。数少ないと前置きしているので、ベスト10とか50選とかいうスケールのでかさはない続きを読む⇒
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禅銃
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私と漫画 〈前編〉:結城一誠
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動静一如。静なるもの、動くは如何?
時代は未来――
かつては全宇宙を支配していた銀河帝国も、繰り返される権力争いや、風潮の退廃に、滅亡の危機に瀕していた。いまや帝国は、昔日の栄光にすがって、他の諸惑星にその威厳を保つだけで精一杯と言う有様だった。例えるなら、中身が腐り始めた巨木というものだろうか続きを読む⇒
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恒例なら映画や本のレビューなのだが、今回は私にとっての漫画について徒然書いてみようと思う。
幼い頃は漫画コミック誌を目が悪くなるからという理由で読ませてもらえず、漫画といえば喫茶店で親父が読む青年成人漫画、主にビックコミックスピリッツ、週刊漫画、漫画ゴラク、まんがタイムなどをおすそ分けのように読ませてもらう程度だった。今考えたらなんて律儀な子供だったんだろうか・・・続きを読む⇒
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筒井順慶
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ABARA
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なぜ、このタイミングで筒井康隆なのか。そしてなぜ、その中でも『筒井順慶』なのか。深くは考えないで戴きたいが(そんな暇はないでしょうね)、兎にも角にも、この作品の凄まじいのは、いかに滑稽に且つ過激に60,70年代の日本をパロディしてるか・・・続きを読む⇒
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実に久しぶりに弐瓶勉の単行本『アバラ』が発売された。わたしはこれを、当サイト管理人から教えてもらったのだが、一気に読んだ。
まず根本的な認識だが、二瓶氏の魅力は、彼が描く世界が〈再生〉ではなく、〈終末〉へと向かうそのベクトルの中にある。命が生育し、種が増えていくプロセスがエロスなら・・・続きを読む⇒
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パイドパイパー
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ホログラム薔薇のかけら
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02年からBIRZで連載開始された浅田寅ヲ「パイドパイパー」が第六巻を持って完結した。
森博嗣「すべてがFになる」の漫画版を手がけたのが浅田寅ヲ氏であり巻末での森氏によるあとがきによると「自分はバイオレンス作家なんで」と浅田氏自らの台詞が掲載されていた・・・続きを読む⇒
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俺が生まれる一年前。77年セミプロジンUnearth(アンアース)3号にウイリアムギブスンの処女作、「ホログラム薔薇のかけら」が掲載された。「パーカーは暗闇に横たわり、ホログラム薔薇の千余のかけらを思い起こす。 ホログラムの特製からすると、あれを回収して光に当てれば、 かけらがそれぞれに薔薇の全体像を
・・・続きを読む⇒
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