週明けバイト先でも妄執にどっぷりで店長の娘をセックスに誘い、当然気味悪がられ店を首になりどうにも行き詰った強迫観念は売人を撃ち殺させ徹底的かつ典型的なパラノイアに成り果てる。
最低最悪のよくあるジャンキー。
人生を終わらせようと銃口を咥え引き金を引く。
今朝方メキシカンのプッシャーに弾倉全て埋め込んできたもんだから人生を終わらせる一発も残っちゃいなかった。
極限の自己嫌悪は包丁を握らせ彼の小指を切り落とさせる。
徹底的で典型的なパラノイア。
そんな自家中毒なジャンキーの日常が延々ダラダラ続く。
原題の「GOD'S LONELY MAN」。
”GOD'S LONELY MAN”と言えば映画で言ったら「タクシードライバー」のトラヴィスだ。
あれも自分を指差し「俺は孤独な聖人だ」と吐いたっけ。
エピグラフにトマス・ウルフ「孤独な聖人」の一説が映し出され狂騒的弦のノイズが入り込むオープニングから40分。
延々続くかと思える日常に変化が訪れる。
以前バス停で出会った15の少女と断酒会で再会を図りランチの約束をして彼女の身の上を知る。
彼は飛びつく。