実際現在の映画館の多くはフィルムをかける映写機よりもビデオテープを用いた映画館が断多い。
98年頃良く遊びに行っていた映画館の映写室ではまだ巨大な映写機を使っていたが、これからはビデオテープで流すんだよ、と言っていた。
やはりフィルムよりも移送が楽なのと、一本のフィルムが描く映画館を巡業していく間に起きる劣化を考えるとはるかに効率的だろう。 シネコンが成立するきっかけを与えたのもフィルムを用いた映写機、ではなく、このテープで映写可能な技術によるものだ。
デジタルヴィデオカメラで撮影された映画を「滑らか過ぎる」と感じ映画っぽさが損なわれる、味がない、と言われるのはこのテクニカルの違いによる。
また、世代によってはフィルムの質感が「古臭い」とかんじるのも同様だ。
一方国内有数のフィルム業界はその生産から手を引き、現像所も海外に頼まなくてはならないような時代が到来した。
けれどもテクニカルで生じた困難ははテクニカルで回避する。
SONY並びにPANASONICが最近出したカメラでは24Pで撮影、対応機種によるPC上での編集が可能となったのである。
今回塚本監督はPANASONICのDVG100Aで撮影し、FINALCUTPROで編集という編成だ。
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