映像を観た時「映画っぽいな」と感じられるのは作品のテーマや役者、スクリプトの妙や構成の巧みさではない。
僕らの視覚が「映画っぽく」感じるか否か、がまずあり、それはフィルムによって植え付けられた。
フィルムとデジタル(もしくはヴィデオ)のこれまでの大きな違いの一つはスクリーンへの像の映写のされ方である。
フィルムはスクリーンに秒間24コマが映写される。
一方デジタルヴィデオ方式では秒間30が基本だ。
次に「流れ方」ではフィルムは(24P方式)一コマ一コマスクリーンに映写する。連続した写真と言える。
デジタルヴィデオでは(NTSC方式)一枚絵ではなく走査線により徐々に映写される。
大雑把に言えば半分ずつ映写される。
一コマ一コマ完成された絵が映写されるのではない。走査「線」により半分が映り、次の半分を流す。
ヴィデオの30コマを正確に言えば60の走査線が流れ秒間30コマを擬似的に作っている。
フィルムとデジタルヴィデオでは実際映っている画像が違うのだ。
僕らの目ではそれを視認することは適わないがデジカメなんかでテレビ画面を写すと走査線の動きが確認できるだろう。

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