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《Interview With Zombio ――EJtakaに聞く》
Interview by 朝宮運河
NOTE写真

ごく限られた枚数のみ制作され、ひっそりと全国に散布されたEJtakaのアルバム『Factory――Industrial complex series』が、このほど期間限定でmy space上にアップされる。
それに合わせてEJに話を聞くことにした。この際一度問い質しておきかったのだ。「お前は何を考えているのか?」と。その結果が以下のインタビューだ。
人目を憚るように暮らし、黙々と作曲をつづける恐怖音楽人間の妙味を、とくと味わっていただきたい。                        (text by 朝宮運河)

■session1■

朝宮・さて『Factory――Industrial complex series』という音源が出たわけだけども。

EJ・そうだね。

朝宮・実は周囲の人間は、このアルバムの存在をずっと前から知ってたわけですよ。工場をテーマにした音源が出るらしいと。しかしいくら待っても出ないんだ。へんだなあ、おかしいなあ、なあんか妙な感じがするなあ、と思っても出ない。一向に出ない。そもそもいつからあったんだっけ、この計画。

EJ・かれこれ2年前からだね。

朝宮・おれの記憶によればだね、そのころ「最近工場萌えなんだ」と公言するようになって。そのうち工場テーマの曲を作り始めて、という流れだったよな。

EJ・一曲目を作ったのが2年前の夏休みで。それから順番に作っていくうちに「アルバム作ったろー」と思うようになったのよ。

朝宮・工場萌えについては結構、唐突だった記憶があるんだけども。インダストリアル系に惹かれるようになったきっかけってのは?

EJ・やっぱりねえ《構造》だよ。

朝宮・ああ、あったねえ。

EJ・もう死んでしまった友人にアサミヤという人がいて。

朝宮・ああ、いたねえ。

EJ・その彼とやってたのが《構造》で。メンバー全員極右か極左なのにまるで政治に詳しくないという危ないバンド。で代表のアサミヤ君が直腸がんで死んで、その葬儀の席で、霊界から聞こえてきたんですよ。「工場の曲シタカッタヨ〜、シタカッタヨ〜」と。なぜかカタカナで。

朝宮・美輪先生風にな。そういやあ末期の《構造》は工場テーマでやろうとか盛りあがってた気がするなあ。あまり覚えてないけど。

EJ・だからそもそものきっかけは、いまは亡きアサミヤからの「EJ!いますぐ右翼か左翼になってくれ!」というあのメールだね。

朝宮・名言ですよね。で、おれが引越したこともあってなしくずし的に《構造》がポシャって。そうか。あそこからの路線を引き継いでたのか。偉いじゃないか。正月早々運転して四日市の工場見学とかも行ってたよね。

EJ・そうそう。頭ガンガンするんだよ、あそこ。四日市は世界のケツの穴ですよね。

朝宮・実際喧しいの?

EJ・いや音じゃなくて。匂いが頭に響く。キーンという匂いがあるんだよ。こりゃアンテナの傍らで生活すると発狂するっての、本当かも知れないとか思った。

朝宮・そのあたりは工場写真集とか見ててもわかんないなあ。アルバムは制作順に収録されてるけども、あれは最初から?

EJ・うん。あの計画はもともとあった。最後にどうなるか自分でも知りたかったからね。そもそもはアンビエントで一枚作る予定だったの。だから「Factory no.1」はややアンビエント入ってる。でも次第に悪意が芽生えてくるんですねえ。すべての原因は彼女と喧嘩したからですよ!!

朝宮・……。オープニングだけ後でつけ加えたんだっけ?

EJ・そう。オープニングとエンディングだけ最後に作った。でまとめて一枚のアルバムに仕上げた感じだね。


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