+INTRODUCTION+
“BOY IN THE BOX”はスクリーミング・マッド・ジョージが生み出したファンタジー映画の新しいジャンル「サイコ・フィクション」の第1作目の作品である。「サイコ・フィクション」とは人間の深層心理によるコンプレックスや精神病による肉体的影響、そして我々の観る「夢」に於けるシンボリックで隠された意味の抽象的表現などをコンセプトにしながらも、難解な「アート作品」という監督のマスターベーションにならないように、娯楽作品として重要な物語性を重視し、退屈させないで面白く、考えさせられる作品群のことである。つまり純粋芸術とコマーシャル芸術という相対する2つの芸術の最大公約数、それらの最良なる結合を目指すジャンルなのであります。
関西弁の吹き替えにはぼんちおさむ、楠見薫(サウスパークのカイルの声)、「劇団・往来」の要冷蔵、「劇団そとば小町」の中西邦子、桂きん太郎と大野紘美が担当した。オリジナルの台詞のニュアンスをより自然に、より解りやすく、より笑えるように標準語バージョンはオリジナルの訳から25%位の違いで、関西弁バージョンは50%位違えて完成させました。とにかく下品でエゲツナく,クールで残酷な悲しい物語です。(作品資料より)
+SYNOPSIS+
希薄な記憶しか持たない箱の中の少年、ジョージが小さな鍵穴を通して覗いた視点からシンボリックでシュールな家族の日常生活が展開される。ジョージは一つ、また一つと目玉を捕えて飲み込む事により家族一人一人の視点を体験し、家族に起こった悲劇の謎を追求して行く。
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