仲間四人のうち主人公エイブとリーダー格のアーロン二人が重力低減を可能にするデバイスを組み立て実験を繰り返す。
アーロンは実験の傍らエンジニアとして会社に勤め、妻帯者で幼稚園に通う娘もいる。
エイブの本職は定かではなかったが、恋人がおり、その父親は投資家で彼らの行く末を握っている。
彼らはこの時点でおよそ自分の人生と呼べるものを掴んでいる。
彼ら二人の実験と発見は互いにその人生を手放すよう強い始める。
実験で偶然得た発見が何を示すか。
それを説得力をもった「画」で観客に提示するのは難しい。
そこで用いられた思弁が実に凝っていて説得力があるのだ。
一体何を発見したのか、それが思弁により提示され、そして次には「画」として観客に提示される。
「とにかく次のものをみてくれ。決して冗談でもイタズラでもない。観ても叫んだり駆け出したりするな。きっとトリックだと思うだろうが、誓って言う。これは事実だ」
とエイブがアーロンに「それ」を見せるため双眼鏡を渡す。