「プロフェシー」ジャケット プロフェシー
the MOTHMAN
監督
マーク・ベリントン
 幽Vol5にて朝宮運河が書評に寄せていたJ.A.キール原作「プロフェシー(The Mothman Prophecy)」を日本でもドラマ化された 「隣人は静かに笑う」のマーク・ベリントンが監督。
 大学時代、僕が通っていたゼミの今は亡き教授が「奇跡」について講義中触れたことがある。
 奇跡とはいかに在るものか。奇跡という不合理な現象を非常に合理的に理解しやすく話してくれた。
在る原書について合理的に説明しうる知識体系が成立している一つの系に対し、その系内から外れた(すなわち知識体系から外れた)系からの干渉。
 これが奇跡と呼びうる現象の在り方だ。
 興味深いのは奇跡の中身ではなく、現象の現れ方が奇跡を定義付けている点だ。
 このように奇跡を定義した際、何かしらの奇跡に対する「合理的な説明」をしようとする試みはひとた
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