前半は少年の見ていた世界、で後半から家族の見ていた世界が展開される。
姉と恋人の妹が犬の話をし、パパが拾ってきてはいけないのにと怒り弟の怪我をママが訴え、姉の恋人が犬をどんな目にあわせたかを話す。
少年が想いを寄せる娘と姉は抱き合い悲しみ、パパの頭の電球が明かりを消すと部屋の中に雨が降る。
箱の中の少年は「彼女を守らなければならない」と箱から出ることを決意する。
と、ここまで訳の分からないままお話が進んでいく。
少年の覚醒から後編へと入る。
精神を集中し自分が水のように柔らかくし鍵穴から今へ出ると、家の中は蜘蛛の巣が張り暗く、人の気配はまるでしない。
箱から出た少年は「拾ってきてはいけない犬」と同じ顔をしてる。
部屋には触手の生えた目玉が四つ飛び回っている。
その一つを捕まえると少年は目玉を口に放り込む。
と、目玉の持ち主の記憶が再生される。
そして、ママ、弟、姉、パパそれぞれの記憶が少年と家族の身に何が起こったのかを徐々に明らかにしていく。