何故少年は箱の中にいるのか。
一体家族に何が起きたのか。
それらの答えが明らかになった時、物語は終わり、スタッフロールが流れる。
前半が混乱に混乱し混沌の世界が繰り広げられる分、後半のほどけようと一応の秩序の回復は相当に気持ちがよかった。
けれどもSMGの巧妙さはエンドロールが流れても「何故少年の精神は混沌を呼び込むに至ったか」という最大の謎が残されている点ではないだろうか。
その答えを導くための材料は劇中にばら撒かれているはずだ。
例えばジェニー人形の娘が少年の箱を指し、あれには何が入っているのか問われた姉が「ママがとっても大事にしているから開けたことは無い」と応えるエピソード。
各キャラクターの造形に込められた意味等など・・・数え上げればきりがない。
と、散々デフラグ作業を行ったが、下品で下劣でグロくて笑える。
サウスパークのノリで楽しめることは間違いない。
映画館で他のお客さんと品の無い笑い声上げたのって久方ぶりだったなあ。
それだけでも価値の在る映画でした。
ヴィデオになったらピザ用意してシャレのわかる友人呼んで観るのがいい。
きっと楽しい30分だ。(前原)