「傍観者」の前半から「覚醒」を挟み、「英雄」として活躍するストーリーラインを構成する。
英雄端的プロットをSFで描くと、前半はテクノロジーがもとで主人公の世界は混沌に変わり、「大切なものを守る」ため立ち上がる。 後半覚醒者の用いる特有のテクノロジー(時折「アート」)を駆使し, 世界に秩序を取り戻す英雄として振舞いクライマックスを迎える。
スターウォーズであればデススターという「テクノロジー(技術)」による世界の危機、レイア姫との関係、フォースという「アート(術)」による秩序の回復。
マトリクスであれば「マシン」による世界の危機、トリニティとの関係、救世主の持つ「アート」による秩序の回復。
リべりオンやサイバーネット、レイザーサンクション然り。
(こう見ると「ある種の」サイヴァーパンク映画の特異性が浮かび上がる。)
さて、SMGのサイコフィクションだ。
SFとの言い間違いを考慮するならば、3の英雄譚的プロットを残し、差異が現れるのは1と2、ドラマやクライマックスのきっかけや原因がテクノロジーではなく精神に依拠すること、となるだろう。

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