なぜならNYでは年がら年中雨が降っている。
オールロケが基本だが撮影が難しいってんでハリウッドっていうスタジオの化け物が出来上がったからだ。
ラース・フォン・トリアーが発起人となり結成された映画製作秘密結社「ドグマ95」というのはその存在自体
ハリウッドへの挑戦だった。
「ドグマ95」は何も俺が秘密結社と呼んでいるのではない。
撮影前には「純潔の誓い」という10からなる教理(ドグマ)に全て従いこれを裏切ることなく作品を作り上げるのだ。
例えば「撮影はロケーション撮影でなくてはならない」や「音楽は使ってはならない」「カラーでなくてはならない。照明は禁止」
等など凡そ自主制作映画か?ってくらいにキツイ。
それと面白いのは「監督はクレジットに載せてはいけない」なんてのもある。
トリアーは今現在ドグマ95を抜けている。
ドグマ時代に撮ったのは確か「イディオッツ」。
閑話休題。
おそらくNYで作り上げた短編映画がアカデミーでノミネートされ、夫婦揃ってハリウッド入りするも、成功は遠のき、
女房は製作会社で着々とステップアップし二人の距離は開いて離婚と相成りましたってニュアンスも含めた会話なんだろう。